ちぇちぃりぁ

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みっちゃん日記

音楽って、なんて素晴らしい~! (2007.9.17)

 午前11時に高松駅に集まった女4人と会長の5人ご一行は、 賑やかに車窓から入る日光をものともせず楽しく語らいながらおきゃあまに着いた。 紙の切れっ端に書いたレストランを目指してタクシーに乗り目的地に着くと、岡山のKさんが待っててくれて、早速ランチタイムとあいなる。 ゆ~っくり食べて止めどなくお喋りして、さあそろそろと、腰を上げたのが開演の30分前。 そこからは歩いて10分ほどで岡山シンフォニーホールだ。

 今日のお目当てはメンバーのY女史が3年連続でオーディションに合格したその歌を聞くことだ。 友人のKさんと大きな劇場の2階席の1列目のセンターという最高の席に座り、劇場とはいつ来てもわくわくするわよねえ~。 ここは又特に良い劇場だわねえ~、などと話しながら開演を待つ。一部の収穫はマリンバだった。 偶然後で楽屋に行き本人に会うとびっくりするほど小さい人だった。聞けば高校1年生だそうだ。しかし、舞台では大きく見え、 正確なバチさばきと緩急使い分け、情感溢れる音楽性に感心した。いやあ、将来が楽しみな人だ。

 我らが姫は楽屋で出番を静かに待っていた。「頑張ってね」と声をかけ、2部が始まる為大急ぎで2階席へ。しかし、このホール、 まるで迷路だ。姫の旦那様のナビが無ければ多分迷子だった。「もし僕を見失ったらどうするんですか?」と言われ、「その時は舞台に上がって、 お名前をお呼びしますわん!」と答えると、「あんさんの場合、ホントにやりかねんから怖い!」とかなんとか、 麗しい会話をかわしながらの2階までの道中であった。

 そしていよいよ2部が始まった。プログラム1番は、真っ白なチュチュの様な可愛いドレスを着た小さな子供、、、と思ったら、 ナント大人だった。そうか、この人の事だったのか、確か全盲と聞いていた、、、。曲はモーツアルトピアノ協奏曲。 私の位置からはピアニストの手がよく見える。演奏が始まってしばらくはピアノの出番がない。その間、 通常の演奏会では絶対に見られない光景が人々を釘付けにした。彼女はしきりにピアノを「計っている」フタから鍵盤までの距離を、そして、 鍵盤の端から端までの距離を、最初に自分が指を下ろすべき位置を、あらゆる角度から検索している。ペダルの足も、正確な位置を「計っている」 。、、、やがて、人々が固唾を呑む中、彼女の演奏は始まった。演奏は、そりゃあ完璧ではなかったかも知れない。私の様な素人が聴いても、 左手が強すぎるきらいはあったし、リズムという点に於いても難はあっただろう。しかし、それがどうしたの?私は、いや、 そこにいた殆ど全ての人が、彼女の真剣な演奏に感動して涙した。オケがピアノと演奏しているとき、後ろで出番を待つ3人の演奏家達。 彼らが身じろぎもせず演奏を「見つめている」。ピアノソロの時、バイオリニストが涙を拭った。私の後ろからすすり泣きが聞こえる。 咳一つ無い、静まりかえった大ホールが、指揮者のこれ以上は望めないほどの思いやりのある指揮の下、一体となった。「がんばれ!」 声のない声が、会場を埋め尽くした!人間て、音楽って、なんて素晴らしいんだろう!、、、私は溢れる涙を拭いきれず、 流れるままに任せていた。この涙は悲しい涙では決してない。紛れもない、感動の涙なんだ!

 ある人がご自分の演奏について、「音楽を通して、神が降りてくるのです。」と言われたが、それは芸術全てに言えることだろうが、 この日この時、正しくそれを実感した。この時間こそが、神がくれた至福の時だった。

 帰る道々、我々はともすれば彼女の事を話題にし、再び涙したのであった。五体満足である自分たちが恥ずかしい、と。

 

 夕方からのちぇち練の為、残念な事に、次のプログラム、我らがY姫の演奏をとにかく聴いて、 後ろ髪弾かれる思いで電車へと走ったのだ。その後にも小さな子供のヴァイオリンとか、聴き応えのあるものがあったらしいが、、、。 長い道中での会話。私が「Yさんの、あのいつも前進する姿勢には、ホントに感心するわ。」と言えば、会長が「そうですよ~。 彼女はエライよ~。」なので、「難しい物に取り組もうという気概があるわよねえ」というのにも、「そうですよ~。彼女はエライよ~。」 としか言わないので、こりゃあ私への当てこすりだと分かり、「分かりましたよ!」と言えば、「ホントに分かってるの?」と来た。 言いたいことは分かってる。実行する気があるかどうかは別だが~。ふほふほふほ~。

 いやホント、Yさんは凄いと思う。今日のアリアは今度の我々のオペラと同じ作曲家ドニゼッティの「アンナボレーナ」からであったが、 これは難曲中の難曲だ。全くの無音の中、高音を正確に当てなくてはならないし、要求される音域も半端じゃない。しかもオケ伴奏だ。 良く勉強して頑張ったと思う。きっと次回も挑戦するんだろうが、我々応援団も必ず出かけるだろう。良いお手本として今後とも我々を、 特にアチクシを引っ張っていって欲しいものだ!なんちって!

 

 帰ってくれば本日ちぇち練は第1幕を最後まで付ける予定でスタート。ほんの少しバックしてみると、案の定皆さん忘れているし、 未だに場面の理解が出来てない人もいる。まあ、当然ではあるが、この危機感の無い大勢を動かすことの大変さ。ソリストに至っては、 ご馳走が出てくるのを待っている客のような顔をして鎮座まします人ばかり。シェフと迄は行かなくても料理人ぐらいにはなって欲しい物だが、、 、。ま、これさえも経験の殆ど無い人ばかりだからしょうがない。しょうがないばっかりだが、そんな中で少しは前進したか。 今月は暗譜で動くはずが、ほぼ全員何故か楽譜を放さない。これじゃあ、来週W先生にこっぴどく叱られることは間違いない。ふ~っ。 どうすんべえ~。

 

 そんなこんなで、おみっちゃんは、本日グロッキー状態。チラシをチェックしたら即寝よう。神様がくれた至福の時間を思い出しながら、 、、。




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